尿酸値コラム

尿酸値が上がる原因としくみを徹底解説

更新日:

尿酸値が上がる原因としくみ

尿酸値が上昇する方には、3つのタイプがあることをご存じですか?

体内で、

  • 尿酸を作りすぎてしまうタイプ
  • 尿酸を体から出しにくくなってしまうタイプ
  • 尿酸を作りすぎてしまう上に出しにくくなっているタイプ

ここでは尿酸値の上昇する3つのタイプについて解説します。

加えて、尿酸値が上がってしまう3つのタイプごとの原因を、さらに3つの要素、

  • 生活環境
  • 病気
  • 使っている薬

に分解し、例を挙げて解説します。

食べすぎや飲み過ぎだけが、尿酸値の上がる原因ではありません。
病気や意外な生活習慣が原因だった、という可能性もあります。
症状がないからと放置していると、知らない間に病気が悪化していた、ということにもなりかねません。

そのほか、尿酸値が上昇する基本的な仕組みや、尿酸値が高い時に医療機関で受ける検査についても解説しています。

尿酸値が上昇するしくみとは?

尿酸値が上昇するしくみ

+Point+
体の中で、尿酸を調節するためのバランスが崩れることが原因です。

わたしたちの体の中には通常、決まった量の尿酸が貯められています。

人間の体は、体内で尿酸の量のバランスを保つ機能を持っているのです。
しかし、様々な原因によって調節機能が正常に働かなくなり、結果として尿酸値が上昇してしまいます。

ここでは、尿酸値が上昇する原因である、尿酸の調節機能が乱れてしまう理由について解説します。

そもそも尿酸とはどんなもの?

尿酸はプリン体が代謝によって分解された時、最後にできる物質のひとつです。人間の体ではこれ以上分解することができません。

代謝とは?

体の中で、生命活動に使うエネルギーを作るしくみのこと。使わなくなった細胞や栄養素は分解され、再利用されたり、体の外に排泄されたりします。

『尿酸』と聞くと、すぐに『体に悪いもの』と思ってしまいがちです。
じつは、尿酸の量が一定に保たれている間は、体に悪影響を与えることはありません。
それどころか、老化の原因の一つである『酸化』から体をまもる『抗酸化』の役割を果たしてくれています。

しかし、尿酸の量のバランスが崩れたまま放置していると、さまざまな病気のリスクを引き起こします。量が多くなりすぎた場合は、痛風や腎機能の低下を招きます。

まれに尿酸値が低くなりすぎる症状もあります。尿路結石や腎不全などを発症する可能性があります。

血液検査での正常値である7.0mg/mLを超えると、尿酸値が高いとされ、受診を勧められます。

基準値は男女共に同じ数値ですが、女性の方が尿酸値は低くなる傾向があります。
エストロゲンという女性ホルモンが、尿酸を抑える働きがあるためです。

コラム

尿酸は悪い物質?

人間は、尿酸を分解する酵素を持っていない、珍しい生き物です。
他の動物は、尿酸をさらに分解してしまう仕組みを持っているので、一般的には痛風などの病気にはなりません。
人間が尿酸を分解できないことは、欠点ではなく、生命の維持と関係があるのではないかとして、今も研究が進められています。

尿酸が作られる仕組みと排泄される仕組みとは?

尿酸が作られる仕組み、つまりプリン体から尿酸に変化するまでには、3つの経路があります。

  • 細胞が新陳代謝されるとき
  • エネルギー(ATP)が作られるとき
  • 食べたものを消化するとき

食べ物が消化される時、
細胞が古くなって新しいものと交代する時、
エネルギーが燃焼した時、

それぞれの役目を終えると、部品がバラバラに分解されます。

バラバラになった部品の一つが、『プリン体』なのです。

逆に言えばプリン体は細胞やエネルギーを作っている一部分、

つまり、

人間が生きる上で必要不可欠な、様々な物質の材料です。

分解されたプリン体は一部は再利用され、再び細胞やエネルギーになります。
プリン体は体の中で一から作り直すのが難しい物質だからです。

再利用されなかったプリン体は分解が進み、さらに様々な部品にわかれていきます。

最終的にいちばん細かく分けられた部品。
その一つが尿酸です。

尿酸に変化したものはすべて、一度腎臓に送られていきます。
腎臓の中で濾しとられ、必要な分は再吸収されて血液中に入り、不要な分は尿などから排泄されます。

再吸収される尿酸は、健康な人の場合1,200mg程度が体内に溜められます。

溜められた尿酸を『尿酸プール』と呼びます。

尿酸プールには、毎日700mgの尿酸が溜められ、同量の700mgが排泄されます。
排泄される尿酸のうち500mgが尿、200mgが汗、便として出ていきます。

参考文献:
痛風・高尿酸値血症の症状と治療 管理薬剤師.com
尿酸トランスポーター創薬 ジェイファーマ株式会社

尿酸は体内の調節バランスが崩れると増える

普段は体を守るために、尿酸プールとして一定量体の中に存在している尿酸。
バランスが崩れる原因は2種類あります。

+Point+
尿酸のバランスが崩れる原因
・尿酸の排泄が滞る
・尿酸が過剰に作られる

尿酸の排泄が滞る場合、『排泄低下型』と分類されます。
原因はほぼ、腎臓の機能低下です。

尿酸が過剰に作られる場合、『産生過剰型』と分類されます。
体の中で尿酸の材料であるプリン体が、一度にたくさん排泄されてしまうことが原因となります。

また人によっては、排泄の滞りと、過剰な産生、両方の原因を兼ね備えていることもあります。
両方の症状が起こっている場合『混合型』と分類されます。
原因のほとんどが生活習慣によるもので、体の様々な部分で不調が起こっているためです。

尿酸値を上昇させる4つのパターンを徹底解説

尿酸値を上昇させる4つのパターン

尿酸値が上昇してしまう原因は、尿酸の排泄が滞ることと尿酸が作られすぎることでした。
尿酸の排泄が滞ったり、作られすぎたりすることにも、様々な原因があります。

ここでは、尿酸値異常の3つの型、

  • 尿酸排泄低下型
  • 尿酸産生過剰型
  • 混合型

それぞれについて、尿酸値が上がる原因を、

  • まわりの環境
  • 疾病
  • 服用している薬

に分けて、さらに詳しく解説します。

  • 原因が不明の場合

についても解説しています。

コラム

副作用かなと思ったら

記事では薬の副作用について解説していますが、副作用かも、と感じた時点で、まずは

かかりつけの薬剤師、
または医師に相談してください。

勝手に服用を中止すると、さらに病状を悪化させる恐れがあります。

また、あなたから情報を共有することで、治療方針がより明確に定まることもあります。

参考文献:
高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版 日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会 2010

1)尿酸排泄低下型になる原因

+Point+
腎臓の機能が衰えたために尿酸を処理しきれず、体の中に尿酸がたまっていってしまいます。
日本人は尿酸排泄低下型が多くみられます。

腎臓は血液を濾し取り、体に必要な栄養を再吸収し、いらないものを尿として排泄する、フィルターの役割を持っています。

尿酸も同様です。必要な分は再吸収され、いらないものは排泄されます。

再吸収と排泄、この2つの働きが、腎臓の衰えによって機能しなくなると、

  • 尿酸が排泄できずに腎臓に留まってしまう
  • 必要以上に尿酸を再吸収してしまう

といった要因で尿酸の排泄低下を引き起こします。

尿酸が腎臓に溜まること自体も腎臓を傷つけることになり、ますます腎臓の機能が低下してしまいます。

しかし尿酸を減らしすぎることもまた、腎臓に負担をかけることがわかっています。

尿酸値の正常値(7.0mg/dL以内)のなかでも4.5mg/dL近辺の数値が最も腎機能が高まります。

排泄低下を防ぐためには、腎機能を高めることが大切です。
適度な運動や水分補給、タンパク質や塩分を控えた食事などを行うと効果的です。

【環境要因】水分不足、脱水

水分不足、脱水

水分不足は、血流量の低下を招きます。

腎臓ではろ過するための血液が減ってしまうため、

  • 正常に老廃物が排泄できない
  • 必要な栄養が再吸収できずに、再吸収機能に異常が起こる

という症状が現れます。

また腎臓そのものに酸素を送る血液も足りなくなるため、長い間血流が低下したままの状態が続くと、腎臓の細胞が死んでしまうことがあります。その結果によっても、腎機能が低下していきます。

痛風に掛かっている人は、2リットルの水分を摂るように指導されます。

参考文献:
尿酸値を上昇させる要因 公益財団法人 痛風財団

【疾病】腎臓の機能低下が起こる病気

腎臓の機能低下が起こる病気
●慢性腎疾患
上で見たような血流量の低下をはじめ、悪い生活習慣や内臓脂肪の蓄積は、腎臓の機能低下を招きます。腎臓の異常が進み、ずっと続く状態(慢性)になると、慢性腎疾患という病気であると診断されます。

また遺伝による病気で腎障害を招く、多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)や、ダウン症候群、家族性若年性痛風腎症(かぞくせいじゃくねんせいつうふうじんしょう)などもあります。

●鉛中毒
鉛中毒も腎障害を起こします。外から過剰に取り込まれた鉛が、腎臓の血液をろ過する器官(尿細管)に沈着し、機能低下させます。

●高乳酸血症
低酸素状態になった時などに起こる高乳酸血症は、尿酸の排泄を阻害します。
これは尿酸が腎臓で再吸収されるしくみに関係があります。

尿酸は腎臓でろ過され、必要な分は再び血中に吸収されます。
再吸収のときに尿酸は、体内の乳酸と交換されているのです。

乳酸が体内で多くなると、より多くの尿酸が取り込まれてしまい、排泄量が低下します。

参考文献:
高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版 日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会 2010

【薬剤性】利尿剤、免疫抑制剤、抗結核薬

●利尿剤
利尿剤は、尿の量を増やすお薬です。むくみや高血圧の治療に使われます。
尿がすぐ出てしまうことで脱水症状が起き、尿酸がたまってしまいます。

●免疫抑制剤
ミゾリビンなどの免疫抑制剤は、腎臓から排泄されます。ミゾピリンの排泄が尿酸の排泄を遅らせてしまい、結果体内の尿酸が増えてしまいます。
脱水症状や腎障害がある人、高齢者の場合に現れやすいです。

●抗結核薬
抗結核薬(ピラジナマイド、エサンブトールなど)は、尿酸の排泄を減少させる働きがあります。

2)尿酸産生過剰型になる原因

+Point+
尿酸が体内で作られすぎてしまう原因は、核酸やプリン体など、尿酸になる前の物質(前駆物質・ぜんくぶっしつ)が、一度に、大量に放出されることです。

『尿酸が作られる仕組みと排泄される仕組みとは?』の項目では、

プリン体はエネルギーや細胞の材料であること

エネルギーが使われたり細胞が古くなると分解されてプリン体に戻ること

プリン体の一部は再利用され、残りが尿酸になって排泄されること

を解説しました。

一度に大量に前駆物質が放出されると、リサイクルが間に合わず、多くのプリン体が尿酸に分解されてしまいます。
これからプリン体が大量に放出される原因を、さらに詳しく原因を解説します。

【環境要因】高プリン体食の食べ過ぎ、ストレス、甘味料

●高プリン体食の食べ過ぎ
高プリン体食

高プリン体食の食べ過ぎは、『尿酸値が高い』と言われたときに、一番最初に思い当たる原因のひとつです。

プリン体は細胞の中に含まれる物質で、ほとんどの食品に含まれています。
体内に入ったプリン体は体内のプリン体同様、肝臓で尿酸に分解されます。

食べ物から摂取するプリン体は、体内でできるプリン体の約2割程度しかないとされていますが、だからといって制限せずに食べれば、プリン体が増えることには変わりありません。

とはいえ完全に制限してしまうことも尿酸値をあげる原因になりかねません。
栄養バランスが崩れることで肝臓や腎臓に負担をかけてしまったり、のちほど解説するストレスをかけることに繋がります。

プリン体を気にして食事をする時は、程よい節制が必要です。

コラム

プリン体を多く含む食品とは?

主に動物性の食品で、

●レバーや白子、モツなどの動物の内臓
●カツオ、マグロなどの赤身魚
●エビやカニ味噌

などです。

参考文献:
食品・飲料中のプリン体含有量 公益財団法人痛風財団

●ストレス
ストレス

ストレスが体や心にかかると、プリン体から尿酸に分解するスピードが早くなります。
ストレスによって、プリン体を尿酸に代謝させるために必要な酵素(キサンチンオキシダーゼ)が多く作り出されてしまうためです。

同時にキサンチンオキシダーゼは、体をサビつかせて炎症を起こす物質、活性酸素を発生させます。活性酸素によるダメージが体にストレスとなりさらにキサンチンオキシダーゼが発生して、尿酸が作り出されてしまいます。

参考文献:
ストレスが高尿酸血症の発症に関与するメカニズムを解明  名古屋大学・修文大学 平成29年

●甘味料
甘味料

甘味料とは、ショ糖(砂糖)や果糖といった糖分を指します。
糖分が分解される過程でエネルギーをたくさん使います。

エネルギーは材料であるATPが分解されるときに作られ、この時ATPは『プリン体』と『リン酸』に分かれます。
つまり、

たくさんエネルギーが使われること=プリン体がたくさん発生する

ことになり、処理しきれないプリン体が尿酸に変化します。

参考文献:
高尿酸血症 日本内科学会雑誌 第100巻 第2号・平成23年2月10日

【疾病】細胞の急激な増加や損壊がともなう病気

健康な人の細胞の数は通常一定に保たれています。

しかし

●腫瘍
●乾癬(かんせん)
●多血症

など、細胞が増え続ける病気にかかると新陳代謝する細胞も増えてしまいます。

結果としてプリン体が増え、尿酸に代謝されます。

体に強い衝撃を受けたりし、細胞が急に損壊してしまった場合も、同じことが言えます。

【薬剤性】抗腫瘍薬

●抗腫瘍薬

抗腫瘍薬によってがん細胞が死滅すると、死滅した細胞からプリン体が放出されます。死滅する細胞の量が増えるほど、プリン体も増え、リサイクルできなかったプリン体が尿酸へと変わります。

参考文献:
死滅がん細胞による腫瘍崩壊症候群  読売オンラインyomiDr.

3)混合型になる原因

+Point+
生活習慣の乱れによって起こった、様々な体の不調から引き起こされます。

尿酸排泄低下と尿酸産生過剰、両方が認められている場合、環境の要因である可能性が高いです。
ここにあげるものは一つの原因が体のあちこちで不調を起こすことで、尿酸を作る原因を作り出しています。

【環境要因】飲酒、肥満、過度な運動

●アルコール
アルコール

アルコールと尿酸値といえば、ビールなど、プリン体が多く含まれることが有名で、プリン体摂取量が上がってしまうことばかりが注目されがちです。

しかしアルコールが尿酸値を上昇させてしまう原因は、実はそれだけではないのです。

アルコールそのものに含まれるプリン体以外で尿酸値をあげる要因が、ほかにもあるのです。

アルコールが尿酸値をあげる原因

尿酸産生
アルコールに含まれるプリン体が分解されて尿酸になる
肝臓で分解されるときに作られたATP(エネルギー)が尿酸になる

尿酸排泄低下
代謝の過程で作られた乳酸が、尿酸の排泄を邪魔する
利尿作用があるため、脱水から血流量が減る

飲んだアルコールが肝臓で分解されるとき、エネルギー(ATP)と乳酸が作られます。

ATPは体でエネルギーとして使われるときにプリン体に分解され、さらに分解が進むと尿酸になります。
高乳酸血症で解説した通り、乳酸は腎臓で尿酸の排泄を妨げます。

またアルコール自体にも利尿作用があるため、脱水症状から血流低下を起こしやすくなってしまいます。

また、アルコールを飲むときにプリン体が多いおつまみを食べることも要因の一つです。

●肥満
肥満
肥満は食べる量(プリン体の摂取量)が多くなるだけではなく、たまった脂肪が細胞に炎症を起こし、尿酸の産生や排泄に影響します。

肥満が尿酸値をあげる原因

尿酸産生
食べ過ぎによる高プリン体摂取過剰
脂肪の炎症がプリン体の合成促進させる

尿酸排泄低下
脂肪の炎症が腎臓で尿酸が再吸収させる

脂肪が体に溜まり過ぎると、脂肪細胞が死んでしまい、そこから炎症が起きます。
炎症は体の中でインスリン抵抗性という症状を招きます。

インスリン抵抗性とは

インスリンとは、血液中のブドウ糖を筋肉や肝臓に吸収させる物質です。
体のインスリン抵抗性が起こると、使われないままのインスリンや糖が大量に血液に流れ、血糖値上げたり、腎障害を起こすなど、様々な症状を引き起こします。

肝臓ではプリン体の合成が促進され、腎臓では尿酸の再吸収を誘導してしまいます。

またインスリン抵抗性は、糖尿病の原因でもあります。

血糖値が高いまま放置するとやがて腎機能が低下し、血液のろ過機能が失われることで尿酸が排泄できなくなってしまいます。

●過度な運動
過度な運動

過度な運動は、運動に必要なエネルギーを消費したり、作ったりする過程で、混合型の原因を作ります。

過度な運動が尿酸値をあげる原因

尿酸産生
運動そのものによるATP消費

尿酸排泄低下
発汗や興奮による血流量低下
ATPと同時に作られる乳酸が排泄を阻害

まず運動自体にたくさんのエネルギーが必要です。エネルギーを使うときATPはプリン体に分解され、さらに分解が進むと尿酸になります。

また、一気に使われたエネルギーを補うために、体はATPを作ろうとします。
このとき同時に乳酸が作られます。乳酸が大量に発生すると、乳酸を排泄する代わりに尿酸が取り込まれてしまいます。

運動に伴う興奮と発汗も、尿酸排泄低下の原因になります。
運動するとき、体は活動するスイッチがはいります。活動するスイッチを入れるのが興奮物質と言われるホルモン、アドレナリンです。

アドレナリンが放出されると、運動する筋肉にたくさん血流が回り、内臓の血流量は低下します。腎臓の血流も減るので、排泄機能が低下します。
たくさん汗をかいて脱水してしまうことも、尿酸排泄低下につながります。

コラム

過度の運動とは?

過度の運動とは、無酸素運動を指します。

長距離走や重量挙げなど、息が切れてしまうの運動や、力を入れるために息を止めてしまう運動などが入ります。

運動中に酸素が体に入ると、乳酸が酸素と結びつき、再びエネルギーを作る材料に変化します。
無酸素のままだとエネルギーの材料にはならず、乳酸は増え続けてしまいます。

尿酸値を下げる運動には、じんわり汗をかく程度の、ウォーキングなどが適しています。

参考文献:
夏場の筋トレが「痛風」の引き金になるワケ 東洋経済オンライン

【疾病】糖原病(1型)、妊娠中の高血圧

●1型糖原病
混合型と関係がある疾病は1型の糖原病です。

糖原とはグリコーゲンというブドウ糖がたくさん集まったものです。
糖原病とはこのグリコーゲンを分解し、エネルギーに変える酵素が障害される先天性にの病気で、1型は主に肝臓に症状が現れます。

プリン体をエネルギーのもとであるATPに変える酵素が減るため、余ったプリン体が分解されて尿酸になってしまいます。
また乳酸が多く発生してしまうために、尿酸排泄を抑制してしまいまいます。

●妊娠高血圧
妊娠高血圧は、妊娠中に血圧が上がり、悪化すると臓器などに異常が現れます。
合併症として糖尿病や腎障害があり、それによって尿酸の産生や排泄低下が起こります。

【薬剤性】ナイアシン(ニコチン酸、ニコチン酸アミド)

ナイアシンは水溶性ビタミンの一種です。
血行を良くしたり、肌の健康を保つ一方、腎臓では尿酸を再吸収させる働きがあります。
食べ物ではレバーや、肉、魚などに多く含まれていますが、この場合、病気に治療で点滴などで大量に摂取した場合、尿酸値上昇を招きます。

ナイアシンが尿酸値をあげる原因

尿酸産生
プリン体を代謝を促進させる酵素を作る

尿酸排泄低下
腎臓での尿酸再吸収を促進する

参考文献:
ナイアシンについて JFRL2016

4)特発性の尿酸値上昇:原因がはっきりしない場合

実は尿酸値が高いと診断される方のほとんどは、原因が特定されません。原因がわからないことを『特発性』と言います。本人の体質であったり、遺伝であるとされる場合もあります。
原因がはっきりしないので、食事や運動など、尿酸値をあげる可能性がある習慣から改善するように勧められます。

病気が原因の場合は、病院で検査を受けることによって発見することができます。

高尿酸値で病院を受診するときに受ける検査は?

高尿酸値で病院を受診するときに受ける検査

健康診断で医療機関の受診を促された時は、早めに受診したほうがいいでしょう。

症状がおきるほど悪化すると、元に戻すのも大きな時間と労力が必要になってしまいます。
尿酸値があがるとおきる合併症などもあります。

しかし病院に行こうと思っても、どの科を受診したらいいか分らなかったり、

受診して検査もしたけれど、受けた検査やもらった結果にどういう意味があるのかわからないときもあります。

ここでは尿酸の異常に詳しい診察科の解説と、病院で行われる検査について解説します。
尿酸値が高い時の合併症や、合併症を調べる検査についても触れています。

何科を受診するといいの?

尿酸値が高いだけの場合は、内科を受診しましょう。
とくに内分泌代謝科は、専門性が高い医師が診察してくれます。
痛風と関連性が高いため、整形外科でも詳しくみてくれることがあります。

すでに痛風発作がある場合は、整形外科を受診してください。内科でも診察が受けられます。
内科の場合とくにリウマチ科や腎臓内科は関連性が高く、詳しい医師が診察してくれます。

いちど医療機関へ行くと、どうしても継続して受診することになります。
尿酸値が上昇することで起こる様々なリスクを予防するためと割り切り、根気よく続けましょう。

尿酸値をはかる検査

●血液検査
血液検査を行い、血液中にどの程度尿酸が含まれるかを検査します。
健康診断でも血液検査をしている方も、さらに詳しい検査をするために、もう一度行います。

腎機能をはかる検査

尿酸の排泄低下につながる腎臓の機能を調べます。

●血液検査
尿素窒素(BUN)、クレアチニン:血液中に含まれる老廃物です。この数値が高い場合、腎機能の低下が疑われます。

●尿検査
尿たんぱく:腎機能が低下していると、数値が高くなります。

pH:尿が酸性に傾いていると、尿酸が尿に溶けにくくなるため、尿路結石になる可能性があります。結石のリスクを未然に防ぐための検査です。

高尿酸血症の病型を調べる検査

尿酸値が高い場合は、尿酸排泄低下型、尿酸産生過剰型、混合型の3つのタイプがあります。
どのタイプに当てはまるのかを調べるために、2種類の検査をおこないます。

●尿中尿酸排泄量検査
尿中の尿酸を調べます。同時にクレアチニンも測定し、血液検査の結果と比べることもあります。

●尿酸クリアランス
クリアランスとは、排泄する能力のことです。老廃物がどれだけ排泄されたかを、尿の量や、尿中の尿酸やクレアチニンの量などを比較して調べます。

合併症の検査

尿酸値が上がってしまうと、それに伴って様々な合併症が起こっている場合があります。

高血圧…血圧測定など
糖尿病…血液検査(空腹時血糖値、HnA1c)
脂質異常症…血液検査(中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロール)
肝臓疾患…血液検査(γ−GDP、AST、ALT)
心臓疾患…心電図、心臓エコー検査
血管障害…眼底検査、脳の血管障害が疑われる場合はCT、MRI

痛風の症状がある場合の検査

●X線検査
痛風の症状が出ている場合、X線検査を行い、関節が変形しているかどうかを確認します。

参考文献:
名医がカラー図解!高尿酸血症・痛風は予防できる!(4)細谷龍男 株式会社ICE 2016

まとめ

尿酸値が上がる主な原因は、大きく三つに分けられます。

●尿酸の排泄が滞っている場合(排泄低下型)
腎臓の障害、機能低下
●尿酸が体内で作られすぎる場合(産生過剰型)
細胞分裂の異常、またはエネルギーの過剰産生
●排泄低下と産生過剰が両方とも起こっている場合(混合型)
生活習慣による全身の不調

またそれぞれの原因を

  • 環境
  • 病気
  • 薬剤

という分類にわけて解説しました。

検査を受けても原因がはっきりしない『特発性』だった、という場合も高い割合であります。

また医療機関を受診することで、尿酸値上昇の詳しい検査の内容や、合併症を調べることもできます。

解説を読んで思い当たる原因があった場合は、ぜひかかりつけの医師に相談してみて下さい。

病院の治療と併用できる、尿酸値を下げるサプリメントについてはこちらで解説しています。

-尿酸値コラム

Copyright© 尿酸値らぼ , 2019 All Rights Reserved.